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          6月7日



                                             宇井 清太 蘭名花展   最高の品種をずらりと無造作に展示   息を呑む・・・  宇井 清太蘭育種精華点でもある。
                                                         シンビには切り花品種、鉢物用品種の他に「展示用品種」がある。ショ―ベンチタイプ シンビである。
                                                         日本のシンビには、宇井 清太以外の人達は、この展示用シンビの遺伝子を保有していない。

                                                         だから・・・東京ドームの蘭展では・・・この豪快な蘭界に君臨する花を夢ることは出来ない。
                                                         審査員の皆さんも宇井 清太のショ―ベンチタイプのシンビの雄大な絢爛豪華な花を知らない・・・。
                            
                                                         だから・・・シンビは「蘭でない・・」いうものまで出てくる。
                                                         蘭を知らない人が、ランの審査を行うという・・・実につまらない蘭展が興行されることになる。

                                                         蘭は一輪でいい・・。パフィオの美学である。
                                                         この一輪が10数輪1本に咲けば・・・その美は更に雄大になる。

                                                         人類には・・・巨大なものに畏敬する心が宿る。
                                                         蘭の育種でも・・・巨大な花を作ろうとした。
                                                         ところが・・・近年のランの育種は・・・ミニ、ミニである。
                                                         小さな花は・・・カワイイ、素敵・・・レベルのmonoである。
                                                         小さな部屋の住宅に迎合した花である。・・・・実に日本的である。
                                                         ビジネスモデルのランである。
                                                         それはそれで・・・利用価値はあるが・・・畏敬の念を抱かせる花ではない。

                                                         カトレアでも・・・古典的な品種は・・・息を呑む「巨大輪」であった。
                                                         
                                                         小さななデンドロの花が「最高賞」。 700輪、1000輪・・・
                                                         それがイイのであれば・・・・カスミソウ・・・でイイではないか。
                                                         つまり・・・次世代に・・・遺伝子を発展できない個体、原種である・・・。

                                                         日本ダービーは遺伝子が走っている!
                                                         夢と希望と未来の可能性を見る人々の中を爆走する・・・・。
                                                         バクチの要素を取り入れて・・・25%で・・・育種をサポート。
                                                         良く・・・考えたものである。
                                                         蘭展の賞金、副賞では・・・・育種は出来ない。
                                                         情けない・・・。育種にはカネが・・・。

                                                         ダービーの優勝馬は・・・・引退後・・・多数の子孫を創る。
                                                         日本の蘭展の審査には・・・この交配親として遺伝子の発展が無い。
                                                         「栽培賞」に過ぎない・・・・だから…目くらましのデスプレー展示で・・・となる。
                                                         デスプレーなら作りものだから・・・いくらでも寄せ集めて巨大に出来るからである。
                                                         ランは・・・素材でしかない!
                                                         これでは・・・育種した者の美学も理念も・・削除、無視。
                                                         デザイナーが・・・デスプレーの審査員が・・育種したものを見事に見えなくしている。
                                                         
                                                         
                                                         ようやく・・・新花が・・・最高賞に輝くような姿が少し見えてきたが・・・。
                                                         趣味の人では・・・育種は殆ど出来ない・・・。
                                                         趣味家レベルの蘭展では・・・万人の胸を鼓動させることは出来ない。
                                                         栽培賞では・・・。
                                                         ましてや、シンビのショウ―ベンチタイプの超大型シンビは・・・・。
                                                         だから、広大な育種面積を保有している宇井 清太は・・・女に迎合しないで・・
                                                         ホームセンターに迎合しない・・・。
                                                         男心のシンビを創り続けてきた。
                                                         カワイイ、素敵レベル・・・ではシンビを語ることは出来ない!

                                                         今の日本の女は・・・男が命を、一生かけて作った花を見ても、
                                                         「この花・・・カワイイ!」 「これ・・・素敵」。
                                                         泣きたくなる・・・。

                                             でも・・・そんなことは・・・。
                                             コロナは・・・そんな人間ども仕業を・・・ことごとく破壊した。
                                             花見など・・・花を刈り取って集まらないことまで強要した。
                                             地球の支配者は・・・微生物である!
                                                         


                                                         

                            

                              蘭 名花展    宇井 清太の最高花を惜しみもなく展示   長大なステムの巨大輪が・・・燦然と咲き誇るプロムナード。


                             何時か・・・名花展の花々を掲載する予定。







                             
                       石川 さゆり  「天城越え・・」の・・・男を・・・殺す情念の唇弁である。




                          



                 でも・・・・・
                 コロナウイルスは・・・蘭展を粉砕した。
                 大型の会場を使った・・・多くの人を集める蘭展興業モデルは・・・今後どうなる。
                 予想もしない方向から・・・蘭展の大敵が襲来した。
                 東京ドームは・・・・。
                 蘭界は・・・蘭展できない・・・発表の場を無くすのか???。

                 無観客蘭展。
                 個人で開催するには・・・宇井 清太のように膨大な品種を保存所有しなければならないので、
                 行なえるところは・・・限られている。

                 宇井 清太も苦慮している・・。
                 多分、2021年も無理だろうと考えている。
                 花市場も苦慮している。
                 胡蝶蘭は・・・どこで・・・・咲き舞うことになるのか。
                 ワンパターンに仕立てられた姿は・・・経済大国の虚飾の中に似合うが、コロナでは痛々しい。
                 バルブを持たないランは・・哀れである。